地面師と相続登記と

地面師とは

地面師と言う言葉が注目されています。

あのセキスイハウスが騙されたことで話題ですね。

地面師とは不動産に関連した詐欺のことです。

 
 


地面師

地面師とは不動産に関連した詐欺のことです。

本当の不動産の所有者になりすましてウソの不動産売買の話でお金をだまし取ります。

不動産は大きなお金が動きますのでこういった詐欺が起こるのです。

今回のような大掛かりな事件は珍しいですが、実際の不動産売買の場でも起こりうることです。

不動産の取引でとても大事なことは、売却する不動産の所有者と名乗る人が本当に正規の所有者かどうかです。

 

 
 


不動産の所有者はどうやって確認するか

まずは、登記簿謄本で確認します。

登記簿謄本は法務局で誰でも調べることができます。

一般の人にはあまり馴染みのない場所かもしれませんが、不動産に関わる人にはとても身近な場所です。

この登記簿謄本で登記上の所有者が分かります。

ここで敢て登記簿上と言うのは、登記簿と実際の所有者が違う事があるからです。

よくあるのは、相続登記がなされないことです。

相続登記がされなければ、不動産の所有者は数年前に亡くなったおじいちゃんのままということです。

相続登記は自動的にはされません。必ず相続登記の手続きが必要です。

登記簿上の所有者が亡くなっていたら誰の所有となるでしょうか。

法律的には亡くなったおじいちゃんの法廷相続人になります。

法廷相続人が複数いたらその方々全員の共有となります。

そうすると、相続登記をするには法定相続人全員の承諾が必要になります。

場合によっては自分自身が法定相続人であることを知らないこともありますので、とても大変な作業になります。

でも、どれだけ大変でもこの相続登記をしないと、不動産の売買や賃貸もできません。

これが登記簿上の所有者となります。

 
 


終わりに

でも、実際には更に面倒なこともあります。

名義上の所有者と実際の所有者が違う事も実はあります。

不正な手段で取得した不動産を親族や知人の名前で登記することもあります。

そうではなくても、色々な事情から他人の名義を借りることもあります。

そうなれば登記簿上の所有者と真の所有者が存在することになります。

このような不動産はトラブルになりがちです。

不動産を扱うときには登記上の所有者だけでなく真の所有者は誰かということを気に留めておきます。

多くの場合はこんな心配はいりませんが、絶対にないとは言い切れません。

不動産において少しでもおかしなことがあれば専門家に相談するなど十分注意し、できれば関わり合わないようにするのが賢明です。

空き家の調査方法

 


【諒設計アーキテクトラーニング】

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