概要は、2005年11月姉歯建築設計事務所が、元請けの建築設計事務所若しくは下請けとして構造計算を行った、既に竣工済のものを含む20件の建築物について、構造計算書を偽造していた可能性があることが発覚しました。
これは、建築確認検査を行ったイーホームズ(株)から、国土交通省及び特定行政庁に報告が上がったのがきっかけです。
結果として、元建築士姉歯秀次容疑者(48)ら2人を建築士法違反と同幇助(ほうじょ)の疑いで逮捕し、木村建設社長木村盛好容疑者(74)ら4人を建設業法違反の疑いで逮捕し経理担当などの役員2人を書類送検しました。
更に、イーホームズ社長藤田東吾容疑者(44)ら2人を電磁的公正証書原本不実記録などの疑いで逮捕しています。姉歯秀次容疑者(48)ら2人は名義貸しも行っていました。
姉歯元建築士は計算書の偽造を認めており、鉄筋不足で強度が足りない建物が次々に見つかっています。強度偽装が確認された物件は計98件になっています。
姉歯元建築士は国会の証人喚問まどで、耐震偽装した理由を、多くの建物の設計を発注された木村建設からコスト削減の圧力を受けて偽装に及んだと説明しています。
また、木村建設に加え、同社と組んで強度不足のマンションを販売したヒューザーや、強度不足のホテルの開業に携わったコンサルタント会社総合経営研究所などを追及する声が、マンション住民やホテル経営者、一般の人などから上がってきていました。