住宅業界はクレーム産業と言われていた時期があります。
今でもクレームはあると思いますが。
どうしてこんなにもクレームが多いのかと考えた時があります。
結構多いのが言った言わないのトラブルです。
特に営業マンは契約を取らないといけないので、どうしてもオーバートーク、出来ないかもしれない約束をする傾向があります。
後になってから、「営業マンとの約束です。」、と言われても現場は困ってしまいます。
当然のことながら、着工する前にそのような口約束等は無いように確認はしますが、中にはずるがしこい営業マンもいて、何を聞かれても「はい、その通りです。」と答えてくださいと、事前にお客様と打ち合わせをしているつわものがいました。
当然のことながらトラブルになりますね。
それでもお客様に迷惑をかけることができないので、会社負担で処理することになります。
でも、中には会社負担できないものもあります。
その時にはお客様に迷惑をかけることになります。
このような言った言わないのトラブルを避けるには、やはり文書として記録に残していくことしか、とりあえずは無いと思います。
今では、スマホで記録を写真に撮ったり、音声を残すこともできますので、そんなに難しいことではありませんね。
ずるがしこい営業マンは、自分にとって不利になりそうな約束は敢て記録に取らないようにしていますので、お客様自身が記録に残すようにすることが大事です。
自分の担当の営業マンは良い人だからそんなことは無いと信じたい気持ちはわかります。
また、信じたいと思われる気持ちもわかります。
「きっと良くしてくれるだろう」「たぶん色々サービスしてくれるだろう」と思いたいのもわかります。
でも、家づくりは営業マン一人でやっているわけではありません。
多くの人が関わっています。
営業マン一人の考えだけで全て行えるわけではないことを知るべきだと思います。
このような内容のことを言うと、家づくりは施主と営業マンや住宅会社との信頼関係が大事なのに、最初から疑うようなことをしても良くない、と言われることがあります。
私も決して疑えと言っているわけではありません。
故意にしても、うっかりミスであっても言った言わない等のトラブルは起きます。
その時にお互いが嫌な気持ちになるくらいなら、最初からトラブルが起きないよう努力や工夫をした方が良いと考えるからです。
家づくりは大きなお金が必要になり、長い期間住宅ローンを払い続けることになります。
後で後悔するくらいなら、最初からトラブルを避けるようにした方が良いと信じています。
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